令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書から結婚を考える
内閣府男女共同参画局の令和3年度人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書をもとに夫婦カウンセラーが結婚の現状について考えました。
①独身者の今後の結婚意思
20 ~30代では46~65%と男女ともに高いです。
40代になると男女とも 32%~36%まで下がります。
50代以降で男女差が大きくなり、女性 50代13%に対して、男性50代では27%と倍以上です。
女性60代では 8%、男性60代では22%と3倍近いです。
●20から30代では半数の方が結婚意思はあると考えて良いかもしれません。
●50代以降は男性の方が結婚意思のある方が多いという点も興味深いです。
②結婚したい理由
結婚した理由・したい理由は、「好きな人と一緒に生活したいから」が高いです。
加えて20-39歳女性は、男性に比べ「家族、子供を持ちたいから」も高いです。
●愛情がある、相性が良い、家族になりたい、子供を育てたいといったところでしょうか。納得の答えです。
③結婚したくない理由
男女差が大きいものは、「仕事・家事・育児・介護を背負うことになる」「名字が変わる」は女性が多く、「経済力がない」は40歳以上の男性で高いです。
●したくない理由の男女差が大きい回答を解決できれば、結婚したくない理由が減ると考えられます。
まとめ
20から30代では半数の方が結婚意思あり、50代以降は男性の方が結婚意思がある。
結婚したい理由は、「好きな人と一緒に生活したいから」が多い。
結婚したくない理由は男女差が大きい。
現状として家族のあり方や、社会構造が変化しているにもかかわらず、結婚後の働き方、税・社会保障制度等の制度・慣行が依然として昭和の働き方・制度・慣行となっている。
結婚しない理由については、無意識の偏見(アンコ ンシャス・バイアス)を含む固定的な性別役割分担意識等に基づく構造的な問題が存在することなどが原因の一つになっていると考えられる。
●結婚するしないは個人の自由です。ただ結婚したくない理由は、社会の構造にも原因があることを今回改めて感じました。