日本の結婚制度の歴史
日本で結婚制度が大きく変わったのは、明治時代と第二次世界大戦後です。
1898年に明治民法が施行され、家制度が確立しました。家制度の主な特徴は次の通りです。
・家族は戸主の命令・監督に服従する
・家の財産と戸主の地位は、原則として戸主の長男が継ぐ
・家族は戸主の同意がなければ結婚できない
相続の手続でこの当時の戸籍を見たときに、戸主が筆頭者になっていて、
一つの戸籍にたくさんの人の名前があり、驚いたことがありました。
1946年 日本国憲法が公布され、翌年に民法も改正されて、結婚に関する制度は大きく変わりました。
新憲法では、結婚は戸主の同意が不要で本人同士の意思でできるようになり、
夫婦は「同等の権利を有することを基本とする」と定められました。
民法改正により「家制度」が廃止され、夫婦には同等の権利・義務があると定められました。
以下は、男女が平等と位置づけられたことを示す主な規定です。
・夫婦どちらかの姓を名乗る。
・夫婦は同居し、互いに協力し助け合う。
・生活費は資産や収入に応じて、それぞれ分担する。
・夫婦それぞれが得た財産は、それぞれの財産として管理する。
・婚姻中は夫婦が共同で親権を持つ。
まとめ
明治時代には、家制度があり、戸主の同意がなければ結婚できないなど現在の状況とは異なっていました。
戦後、結婚制度は大きく変更されました。
夫婦カウンセラーの感想
125年前の1898年から1946年までは、制度上、本人の意思で結婚することが難しい時代だったと推察されます。
戦後から現在の制度になっていますが、社会の変化に結婚制度が合わない部分がでてきているため、
結果として、結婚を選ばない方が増えているのではないでしょうか。
結婚と改姓がセットである必要はなく、同居しない結婚のかたちもあります。
今の時代にあった結婚の制度へ変えていく必要があると思います。